「KANANO」と「KANO」旋風

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2018年08月19日 14:35



~画像は映画「KANO 1931海の向こうの甲子園」で大沢たかおさんが演じた八田與一さんの銅像です~

第100回全国高校野球選手権記念大会が盛り上がっています。

今年の夏は、私の母校が甲子園に出場する可能性が近年で最も高いと注目されていましたが、まさかの初戦敗退に落胆しておりました。

とはいえ、100回目の節目を迎えた記念大会だけに新聞テレビ等のメディアでは連日大きく取り上げられますので、そうした報道されるのを目にすると、次第に興味が湧いてきました。

今大会特に注目されている出場校の一つに、秋田県代表の金足農業高校が挙げられます。昨日の試合では、9回裏の劇的なサヨナラツーランスクイズを決め、準決勝進出を果たしました。対戦相手の近江高の2年生投手、捕手の敗れた瞬間の姿には、思わず目頭が熱くなりました。こうした光景を見る度に、どの選手にも頑張ってもらいたいですし、どの高校も勝ってもらいたいと思います。

さて、金足農選手の胸に「KANANO」と記されたユニフォームを見ると思い出すことがあります。34年前の夏の甲子園で、金足農が準決勝で桑田、清原選手擁するPL学園との一戦で惜敗したこと、そして87年前の第17回大会に台湾代表で出場した嘉義農林です。「KANO」と記されたユニフォームを着た日本人、台湾人の混成チームで初出場を果たした嘉義農林は、一大旋風を巻き起こしました。その活躍を描いた映画「KANO 1931海の向こうの甲子園」が4年前に台湾、そして翌年日本で公開され、私も観賞しました。台湾製作の映画ですが、多くのセリフが日本語で、永瀬正敏さん、大沢たかおさん等日本人俳優も数多く出演しておりますので、日本人にとって親しみやすい映画です。「怪腕」呉明捷投手を中心に選手全員が一丸となって活躍し、一試合ごとに成長していく姿も金足農と重なります。DVD等も発売されていますので、是非ご覧ください。

「KANO 1931海の向こうの甲子園」
http://kano1931.com/

嘉義農林は決勝進出するも、強豪中京商に敗れ、惜しくも準優勝でした。どの高校にも頑張ってもらいたいですが、金足農には、今大会で秋田県および東北勢、農業系学校がこれまで果たせなかった優勝を目指して頑張って頂きたいと願っております。

ところで、金足農と嘉義農林の二校に焦点を当てた記事は、日本国内のメディアではこれまでのところ見当たりません。台湾でも甲子園の高校野球が注目されているようなので、もしかしたら台湾のメディアでは「KANO」と「KANANO」旋風ということで取り上げられているかもしれません。

最近私は皆様の前で、「期間限定」ということについてお話させて頂いております。100回の記念すべき大会も、あと2日、3試合を残すのみとなりました。高校球児の皆さん、どうか期間限定の夏を、一試合、ワンプレー、一球そして一瞬を大切に精一杯頑張ってください。私も残された期間限定の夏を楽しませて頂きます。

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